「サラバ！」西加奈子さん作

こんばんは！

３連休も明日で終わりです･･･

私はこの暑さで、外に出る気力が失せ、引きこもっていました･･･

そんな中、先日購入した西加奈子さん作の「サラバ！」を読んでみました。

本は思いついた時に一気読みするタイプなので、今回も全巻（上、中、下）全て一日で読んでしまいました。

結論から言うととても面白かったです！普段は作者の奇想天外な発想や展開が好きなため、推理小説ばかり読んでいます。

しかし、「サラバ！」は推理小説のような類の小説ではありません。人の感情の蠢きや機微、変化を詳細に描いた作品です。

特殊な家族との間に揺れ、自分を消すことに終始していた主人公。

途中までその主人公が家族の間で一番良い人生を送っているように見えますが、徐々に綻びが出ます。そして宗教、性、マイノリティー、災害など様々な事象や事が絡み合い、深い部分での感情が描写され、人の生き方が書かれています。

この作品を通じて、作者は人の感情を書くのがすごく上手いと感じました。これだけ人の深層にある感情を書くことができるのは、作者本人の感受性の豊かさが無ければ書けないはずです。

人の人生を描いた作品がこれほど面白いとは、知りませんでした。

感情の部分は自分の感じ方と重なる部分も多く、気づけばどっぷりと小説の中に漬かってしまいました。

文章が下手で面白さが上手く伝えられませんが、是非一度読んでもらいたい作品です。

そして私は、作者の西加奈子さんの本を色々と読んでみようとおもいます。